ネットを作る

 ベストの背中にぶら下がっているネットはただ魚をすくうものというより、何かその人の個性をあらわす重要なアイテムのように思えます。
そんなネットはフライフィッシングのなかで比較的手作りしやすいパーツではないでしょうか

 まず材料です。枠には針葉樹のヒノキ、アガチスを使います。厚さ2ミリ、幅15ミリ、長さ900ミリのふしのない薄板を使います。そんな材料はなかなか売っていませんから、ホームセンターや製材所などで切ってもらってください。次にグリップですが、年輪のおもしろい木を使いたいものです。ただそんな木は硬い木が多く自分で切るのがたいへんです。いとのこでこつこつ切ってもいいけれど、型紙をつくりホームセンターにもっていくと電動糸のこで簡単に切ってもらえます。
次に枠用の木を一晩に風呂に浸けて、曲げやすくします。濡れているあいだに、3枚重ねてグリップに縛りつけます。そのとき丸いポットやごみばこをガイドにするときれいな円になります。すき間ができないようにていねいにゴムひもで縛り、乾燥させます。
枠に鉛筆で印を着け、ゴムひもをほどきます。
エポキシ接着剤をたっぷりつけ、印をたよりに3枚を張合せていきます。枠の真ん中より、すき間を逃がしながらゴムひもでしばりあげていきます。グリップ材にも接着剤をつけ、枠とグリップもしばっていきます。カーブのきつい部分ですき間ができやすいので気をつけてください。グリップを中心に左右対称になるよう修正します。10時間で硬化します。
硬化したら、ひもをほどきます。ひもも硬化してますから、カッターなども使いほどきます。
グリップの端をいとのこ等を使い整形します。そしてサンドペーパーをゴムブロックなどに巻き、はみでている接着剤を落としたり、グリップの形を調整します。
網を取りつけるひもを収める溝を作ります。彫刻刀を使って彫るより、金やすりの細いもので少しずつ削っていたほうが失敗がないと思います。
そして網の目の数よりひとつ少ない数を均等に割り、溝に印を着けます。2ミリ位の穴をドリルやきりを使ってをあけます。
仕上げに400番のサンドペーパーをかけます。
塗装をしますが、いろいろな塗料があって迷うところですが、2液混合のウレタンが被膜が強くていいと思います。一度に厚く塗らないで、薄いものを何度も塗ったほうが、きれいに出来ます。
ヒートンに接着剤をつけてからグリップに取りつけます。


ランディングネットの作り方